目黒川沿いに建つ大型のダンススクール用のスタジオである。地階は、音楽のプロ向け、地上階は子どもたちにダンスを教えるスクールが使用しており、大小12の高機能のスタジオと川沿いの立地に対し、開放性と防音のための閉鎖性の両方を兼ね備えることが求められた。
最大 15.4m スパンの大スタジオを求められたため、プレストレスコンクリートとヴォイドスラブを併用し、数十人が同時にダンスをする際の振動に対応した。遮音性能に対しては、ボックスインボックスとして、 躯体への音の伝搬を遮断するように計画している。
周辺環境を取り込むと同時に、中のアクティヴィティを外部に表出させ るために開口は二重サッシとし、閉鎖的なスタジオを外部に開くことを試みている。外壁の杉板コンクリートは徐々にエイジングし、環境に溶け込んでいくことを期待している。