JR高円寺駅前の中央線高架に面する。7階建てのテナントビルで周囲からの視認性も高いので、内部の用途に左右されないファサードを造ることとした。主な用途は、1階に薬局、2階から7階を診療所とするクリニックモールを想定し設計を進めた。
2階部分に、MRI・CT等の大型医療機器の設置を要望され、荷重の負担に対応する為、構造はRC造を選択した。
テナントの要望にフレキシブルに対応する為に、3.9mの十分な階高に加え、柱梁共に同断面の扁平形状とし、実有効空間を最大限確保している。
テナント区画内の梁貫通を不要とし、テナントの平面計画・設備計画の自由度を高め、テナント誘致に成功している。
高架側に張り出したキャンチスラブの水平ライン、カーテンウォール、見込みに変化をつけた縦ルーバーによって、シンプルながら表情豊かなファサードを生み出した。